2017年12月

二昨日の1本♪
今村昌平 『にっぽん昆虫記』 O(≧∇≦)O

12月27日(氷)の、ことであった (・∀・)

早々に、寝ちった、老母のブラインドを突いて、
 123分の本作を、初めて、一気に観たぁ o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o

ずっと昔に、飼って、持ってた、非廉価DVDなのす (・∀・)

本作は、1963年に、公開された、モノクロ映画なのす (・∀・)

監督の、今村昌平は、
 『豚と軍艦』→ココ)も、撮った人 (・∀・)

脚本は、
 今村昌平長谷部慶次の、共同なのす (・∀・)

長谷部慶次は、今村昌平 『赤い殺意』→ココ)、『神々の深き欲望』や、
 熊井啓 『忍ぶ川』→ココ)も、監督と共同で、書いた人 (≧∇≦)

で、本作だけも、或る売春斡旋業の女子(ぢょぴ)をモデルにすた、
 「実話」、と云う説もあるのす Σ( ̄□ ̄;)

宗教に頼ったり、男のになったり、
 違法な、売春の斡旋などをしながらも、

東北の農村から、出てきた、
 特別な能力も、学歴もナい、一人の女子(ぢょぴ)が、

故郷に、仕送りをしながら、
 東京で、生きていくのは、偉大なことなのかも Σ( ̄□ ̄;)

そんな女子(ぢょぴ)、松木とめ左幸子)の生命力を、
 「昆虫」に、例えてる訳なのす Σ(@∀@)

アタシ的には、そのよぉな女子(ぢょぴ)よりも、

朝鮮人の内縁の夫小沢昭一)を、愛してるが故、
 売春に身が入らナい、谷みどり春川ますみ)の方が、

(弱くて、)イイな、とは思うのだけも‥‥ ( ゚∀。)

とは云え、そんな、とめも、愛人の唐沢河津清三郎)に、
 愛がナい訳では、ナいのす (・∀・)

しかし、今村昌平の作品は、
 もぉ少し後に、活躍する、吉田喜重の作品などと比べると、

いかにも、写実的で、泥くさいな Σ( ̄□ ̄;)

特に前半、
 東北弁が、リアルしゅぎて、半分くらいしか、理解デキ・ナいし ( ゚∀。)

で、あか抜けナい、とめや、娘の信子吉村実子)を、
 岡田茉莉子と比べれば、作品の方向性の違いは、一目瞭然~ (^∇^)

その辺りが、今村昌平「味」なのす (〃∇〃)

ただ、アタシ的には、本作より、
 次に制作された、『赤い殺意』の方が、好きかな (・∀・)

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二昨日の1本♪
黒澤明 『天国と地獄』 O(≧∇≦)O

12月24日(旦)の、ことであった (・∀・)

早々に、寝ちった、老母のブラインドを突いて、
 143分の本作を、10数年ぶりに、一気に観たぁ o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o

ずっと昔に、飼って、持ってた、非廉価DVDなのす (・∀・)

本作は、1963年に、公開された、モノクロ映画なのす (・∀・)

監督の、黒澤明は、
 『用心棒』→ココ)も、撮った人 (・∀・)

脚本は、
 黒澤明菊島隆三久板栄二郎小国英雄の、共同なのす (・∀・)

今回のレヴュは、有名作品ゆえ、微妙に、ネタバレ気味なので
 まだの人は、先に、作品を観るのも、アリなのす Σ( ̄□ ̄;)( ̄□ ̄;)

で、個人的には、脅迫される、権藤金吾を演じた、三船敏郎が、
 何処か、技巧的に今(イマシトツ)な、「前半」より、

戸倉警部仲代達矢)らが、犯人を追いつめて行く、
 「後半」が、好きなのす (〃∇〃)

実は、翌1964年に、熊井啓 『帝銀事件 死刑囚』→ココ)が、
 公開されてるのだけも、

社会派犯罪ドラマの傑作と云われる、両作品を比べてみると、
 全てが、「逆」のようで、非常に面白いのす o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o

『天国と地獄』の後半は、警察が、「ウソの新聞報道」なども駆使すて、
 泳がせた犯人に、犯行を再現させ、死刑判決を導くのだけも、

『帝銀事件 死刑囚』では、記者たちが、死刑になるだろう容疑者の、
 供述や物的証拠の矛盾点を突いて、冤罪だと主張しるのす ( ̄□ ̄;)

ところで、黒澤は、「死刑存置論者」だったのだろぉか???

犯人の竹内山崎努)が慟哭しる、凄惨なラスト・シィンに、
 何を託したのだろぉか???

「憐れみ」なのか、それとも、「蔑(さげす)み」なのか ( ゚∀。)

『用心棒』では、カケダシのやくざ者に、
 三十郎三船敏郎)が、情けをかける描写も、あったけも (@∀@)

だから、黒澤が、誘拐事件の厳罰化には、賛成ながら、
 死刑には、「疑問」を持っていたと、信じたいのす (・∀・)

ちょと、脱線しるかも痴れンけも、最近、気づいたのは、

(或る人が云った、)「正義の殺人を求める群衆心理」と云う一点において、
 「死刑」「戦争」は、同じ穴のムヂナだと云うこと Σ( ̄□ ̄;)

もすかしると、死刑を肯定する国民は、
 戦争をしたい為政者に、容易に、騙されると思うのす (σω-)。

黒澤や、他の、尊敬しる、表現者たちが、
 そんな事には、とっくに、気づいていたと、信じたいのす (・∀・)

で、本作だけも、シリアスな本編に、しばし、挿入される
 常連の脇役たちによる、短くも鮮烈な「至芸」が、好き (^∇^)

靴工場の工員東野英治郎)、病院の火夫藤原釜足)、
 江ノ電を解説する、横浜駅の乗務員沢村いき雄)などなど (〃∇〃)

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一昨日の1本♪
市川崑 『犬神家の一族』(2006年) O(≧∇≦)O

12月22日(盆)の、ことであった (・∀・)

早々に、寝ちった、老母のブラインドを突いて、
 134分の本作を、初めて、一気に観たぁ o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o

地元の「シタヤ書店」(仮名)で、借りたのすぅ d(⌒o⌒)b

本作は、2006年に、公開された、カラァ映画なのす (・∀・)

監督の、市川崑「遺作」であり、
 1976年『犬神家の一族』→ココ)の、リメイクなのす (・∀・)

脚本は、1976年版と、ほぼ同じで、
 市川崑日高真也長田紀生の、共同なのす (・∀・)

1976年版より、12分短く、いくつかのシィンが、カットされてるけも、

那須ホテル女中・はる1976年版は、坂口良子)が、
 金田一耕助石坂浩二)の後を追うシィンのカットは、残念~ ( ゚∀。)

金田一が、50代、と云う設定(???)のため、
 恋心は、発生しナかった、と云う、一抹の淋しさが、あるな (ノд`)

で、60年代の作品が、観賞の中心である、アタシには、
 最近(21世紀)の、若手俳優は、全然、分からンのだけも、

犬神佐清を演じた、尾上菊之助が、 
 犬神松子を演じた、富司純子の、実子だと知って、ビックリ Σ( ̄□ ̄;)

似てネぇな ( ゚∀。)

太宰治 『人間失格』に、どんな名優も、故郷の劇場では、演じ難い
 と云うよぉな記述が、あるけも、

ホントの親子だと、演じ難くナいのかな???

で、富司純子だけも、前面に、「庶民的」な匂いがあり、
 熱演を見せては、いるのだけも、

気品とか、貫禄とかの点で、
 1976年版の、高峰三枝子には、敵わナい ( ゚∀。)

それから、古谷一行のシリィヅの『犬神家の一族』→ココ)に出てた、
 京マチ子にも、同様に、敵わナい ( ゚∀。)

三姉妹では、犬神竹子を演じた、松坂慶子が、
 あくまで、アタシの好みだけも、美しく、決まってたし (〃ノ∇ノ)

ソレから、老いたな、と思われ、ちょと痛々しかったのが、
 その名も、等々力署長を演じた、77歳の、加藤武なのす (・ω・。)。。

全般的に見ると、脚本を、下手にいじらナかったのが、良くて、
 例えば、1996年の、『八つ墓村』→ココ)より、ハルカに面白いぞ (^∇^)

1976年版と、大きく異なる、ラスト・シィン、
 去って行く、金田一に、市川崑が、重なって見えた気がすた Σ( ̄□ ̄;)

最近、少しずつ観てる、初期の作品も、凄いのだろぉけも、
 市川崑の代表作が、金田一シリィヅなのは、ほぼ間違ナい d(⌒o⌒)b

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三昨日の1本♪
市川崑 『犬神家の一族』(1976年) O(≧∇≦)O

12月17日(旦)の、ことであった (・∀・)

早々に、寝ちった、老母のブラインドを突いて、
 146分の本作を、20数年ぶりに、一気に観たぁ o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o

地元の「シタヤ書店」(仮名)で、借りたのすぅ d(⌒o⌒)b

本作は、1976年に、公開された、カラァ映画なのす (・∀・)

監督の、市川崑は、
 『野火』→ココ)や、
 『悪魔の手毬唄』→ココ)や『獄門島』→ココ)も、撮った人 (・∀・)

脚本は、
 長田紀生日高真也市川崑の、共同なのす (・∀・)

長田紀生は、『キャプテンウルトラ』の脚本でも、活躍し、
 傑作『ゆうれい怪獣キュドラあらわる』などを、書いてるし (〃∇〃)

以前、観た時には、
 その「魅力」が、今(イマシトツ)、分からンかった本作だけも、

ハッキシ云って、その「面白さ」に、震撼すた ヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノ

特別出演の、横溝正史の演技こそ、薄ら寒いけも、

シリィヅの第1作でありながら、
 後の作品の、美味しい部分を、既に、確立してるのが、しゅごい (〃∇〃)

シリィヅの常連となる、脇役俳優たちが、既に、バツグンに面白く、

例えば、旅館・柏屋の亭主三木のり平)と、沼田カズ子)が、
 可笑しすぎるのだけも、

特に、本職は、スタッフで、
 役者としては素人な、沼田カズ子「破壊力」が、しゅごい (≧∇≦)

そのを、確信すて作ってる、市川崑が、やっぱししゅごい (〃∇〃)

で、橘警察署長加藤武)も、お馴染みのギャグを、連発~ (≧∇≦)

かにゃりシリアスな本編に、コレでもかと、ギャグを、詰め込んで、
 ソレでも、やっぱし、シリアスが、勝ってるのだけも、

観終わった後の、充実感が、半端ではナいのす o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o

なるほど、古館弁護士小沢栄太郎)が、震えながら読み上げた、
 犬神佐兵衛三國連太郎)の遺言状は、

コレらの「惨劇」を、引き起こすべく、
 周到に、計算されたモノだったのかも痴れナい Σ( ̄□ ̄;)

ちなみに、三國連太郎は、53歳と、爺さんを演じるには、若く、
 なんと、犬神松子を演じた、高峰三枝子より、年下だったのす (・∀・)

ふと、気になったけも、
 犬神佐兵衛遺産は、結局、どぉなったのだろぉ???

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二昨日の1本♪
三隅研次 『剣』 O(≧∇≦)O

12月10日(旦)の、ことであった (・∀・)

早々に、寝ちった、老母のブラインドを突いて、
 95分の、本作を、初めて、一気に観たぁ o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o

そもそも、地元の「シタヤ書店」(仮名)に、
 レンタルDVDが、ナく、

「SHITAYA DISCAS」(仮名)で、借りたのすぅ d(⌒o⌒)b

本作は、1964年に、公開された、モノクロ映画なのす (・∀・)

監督の、三隅研次は、
 『斬る』→ココ)や、 ←主演・市川雷蔵
 『座頭市物語』→ココ)や『処女が見た』→ココ)も、撮った人 (・∀・)

脚本の、舟橋和郎は、
 『日本戦歿学生の手記 きけ、わだつみの声』→ココ)も、書いた人 (・∀・)

原作は、三島由紀夫だったりしる Σ( ̄□ ̄;)

少年の頃、強くなることを、太陽に誓った、国分次郎雷蔵)が、
 大学の剣道部の主将とすて、稽古に、命を賭ける

と云う、異様にストイックな、ストウリィだったので、
 体育会系ではナい、アタシには、すごく、息苦しかったのだけも、

考えてみれば、アタシも、
 大学時代、(音大ぢゃナかったけも、)、ピヤノの練習に、賭けてた訳で、

かなり、張りつめては、いたのす (・∀・)

ただ、国分は、女子(ぢょぴ)に、興味がナかった点で、
 アタシとは、異色なのであった Σ( ̄□ ̄;)

そんな国分を、追いかける、文学部の女仔(ぢょぴ)
 伊丹真理藤由紀子)が、なかなか、カッコイイのす (〃∇〃)

普通の漢(をとこ)だったら、あんな風に、誘惑されれば、
 「遊ぼぉ」とか、思うのだけも、

我慢してるとかぢゃナくて、興味がナいみたいなのす Σ( ̄□ ̄;)

こう云う設定、やはり、主演・雷蔵の、森一生 『ある殺し屋』→ココ)に、
 よく似てる Σ(@∀@)

ちなみに、本作の撮影当時、雷蔵は、32歳だったりしる Σ(@∀@)

で、賀川を演じた、川津祐介も、29歳だったりすて、

一年生の、壬生を演じた、長谷川明男に、至って、
 よぉやく、22歳と、「大学生らしい年齢」に、なるのす (・∀・)

ついでに、記述しると、
 大人っぽかった、藤由紀子は、21歳~ (〃ノ∇ノ)

台詞のナい出演者も、多いのだけも、
 大学剣道部の、厳しい練習風景が、生き生きと描かれてる Σ(@∀@)

夏の合宿の最終日の夜は、宴会だったりすたけも、
 1年生も、ビイルを呑んだのかな???

あと、OBで、監督木内河野秋武)が、
 いかにも、剣道を愛するオヤヂさんで、ステキ~ (≧∇≦)

個人的には、三島由紀夫の小説を、読んだことはナく、

映像化作品も、乱歩原作の、井上梅次 『黒蜥蜴』→ココ)を、除けば、
 本作が、初めてだったので、

なかなか、「発見」が、多かった訳デス ( ^∀^)

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一昨日の1本♪
大島渚 『愛と希望の街』 O(≧∇≦)O

12月08日(盆)の、ことであった (・∀・)

早々に、寝ちった、老母のブラインドを突いて、
 62分の、本作を、初めて、一気に観たぁ o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o

つい最近、飼った、廉価DVDなのす (・∀・)

本作は、1959年に、公開された、モノクロ映画なのす (・∀・)

『太陽の墓場』→ココ)も、撮った、
 大島渚の、監督デヴュ作なのす (≧∇≦)

脚本も、大島渚なのす Σ( ̄□ ̄;) ←おそらく、原作も

本作のヒロインである、京子を演じた、富永ユキが、
 高校2年生にしては、フケてるので、年齢をチェ〜ックすたら、

まさに、高校2年生なのであった Σ( ̄▽ ̄|||)

ちなみに、富永ユキは、『太陽の墓場』でも、女学生の役で、
 出てたし (・∀・)

もぉ一人のヒロイン、秋山先生を演じた、千之赫子は、
 ちょと、若尾文子に似た、カワイイ人 (〃∇〃)

千之赫子が、本作を、「大人の映画」に、してくれたし ( ^∀^)

主役の中学3年生、正夫を演じた、藤川弘志は、
 本作以外には、1本しか、出てナいみたい Σ( ̄□ ̄;)

でも、いかにも、中学生らしい雰囲気で、
 彼の「葛藤」「挫折」を、演じ切っておった (〃ノ∇ノ)

正夫の母、くに子を演じた、望月優子も、
 「貧しさ」と、その、「悔しさ」を、リアルに、力演~ Σ( ̄□ ̄;)

それから、京子の兄、勇次を演じた、渡辺文雄は、
 初期の大島作品の、常連のよぉだ (・∀・)

ただ1人、インテリっぽくて、カッコいい役だったし Σ(@∀@)

で、この、ヤル瀬ナい作品に、輝かしいタイトルを付けたのは、
 松竹(=会社)らしく、大島渚は、不満だった、と聞く Σ( ̄□ ̄;)

ともかく、熊井啓ほど、しゅごくはナい、とは云え、
 大物監督は、やっぱし、デヴュ作から、違うな (≧∇≦)

ちなみに、大島渚の、ホントの監督デヴュ作は、
 『明日の太陽』かも、痴れンけも、

ストウリィのナい短篇なので、みんなで、無視しおぉ ( ゚∀。)

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