黒澤明

十八昨日の1本♪
黒澤明 『どん底』 O(≧∇≦)O

01月01日(氷)の、ことであった (・∀・)

早々に、寝ちった、老母のブラインドを突いて、
 125分の、本作を、一気に、観たぁ o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o

大昔に、購入すた、非廉価DVD−BOXの1枚なのす (・∀・)

本作は、1957年に、公開された、モノクロ映画なのす (・∀・)

監督の、黒澤明は、
 『羅生門』→ココ)や『用心棒』→ココ)も、撮った人 (・∀・)

脚本は、黒澤明と、小国英雄の、共同で、
 小国英雄は、『天国と地獄』→ココ)も、書いた人 (・∀・)

また、10年後に、『ウルトラセブン』で、活躍する、
 野長瀬三摩地が、助監督をしておる (〃∇〃)

ちなみに、本作、黒澤作品の中でも、
 個人的に、「最も好きな作品」の1つなのす (≧∇≦)

まず、佐藤勝音楽(???)が、面白い (〃∇〃)

オーケストラなどは、一切、使わず、
 全て、役者たちの「声」のアンサンブルに、なってるのす Σ(@∀@)

オープニング・クレジットも、
 テーマ音楽などはナく、お寺の鐘が、鳴るだけ (〃∇〃)

ソレから、「群像劇」と云うのか、
 登場人物の一人ひとりが、自分の物語を持ってるのが、秀逸 (≧∇≦)

主役は、泥棒の捨吉三船敏郎)かも、知れナいし、
 役者藤原釜足)かも、知れナいし、

遊び人の喜三郎三井弘次)かも、知れナいし、
 鋳掛屋の留吉東野英治郎)かも、知れナい (・∀・)

存在感の大きさでは、巡礼の嘉平左卜全)だけも、
 嘉平は、本来的な意味での、主役ではナいと思う (・∀・)

つまり、貧乏長屋の住人全員が、まとめて、主役なのら Σ( ̄□ ̄;)

しかし、ホントに、良い役者を、そろえておる (〃∇〃)

画面から、凄まぢいエナヂィが、ほとばしっておる Σ( ̄□ ̄;)

特に、黒澤作品の、左卜全は、何をヤラせても、抜群の画となる (≧∇≦)

千秋実は、ソレほど、器用な役者ではナいけも、
 落ちぶれた殿様を、アンニュイに演じきって、実に、ソレっぽい (・∀・)

狐の面のよぉな風貌の、渡辺篤は、存在自体が笑えるけも、
 出番が少ないのは、残念〜 (・ω・。)。。

女優では、かよを演じた、香川京子が、
 実質的なヒロインで、台詞も多く、健気で、萌えた (〃ノ∇ノ)

唯一、役者が本業ではナい、藤田山の演技が、カタくて、浮いてるけも、
 運動神経抜群なのか、踊りは、ハマっておる (*´∀`)

そして、あの、比類ナいエンディングだし Σ( ̄□ ̄;)

本作を、観ナければ、黒澤明を、語れナい (・∀・)

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三昨日の1本♪
黒澤明 『羅生門』 O(≧∇≦)O

02月18日(旦)の、ことであった (・∀・)

早々に、寝ちった、老母のブラインドを突いて、
 88分の、本作を、初めて、一気に観たぁ o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o

ずっと昔に、飼って、持ってた、廉価DVDなのす (・∀・)

つまり、2010年発売の、デジタル完全版なのす (〃ノ∇ノ)

本作は、1950年に、公開された、モノクロ映画なのす (・∀・)

監督の、黒澤明は、
 『酔いどれ天使』→ココ)も、撮ってる人 (・∀・)

脚本は、黒澤明と、橋本忍の、共同なのす (・∀・)

黒澤作品常連だった、橋本は、
 怪作・『幻の湖』→ココ)の監督として、マニアに、人気~ (@∀@)

で、本作だけも、

4通り「真相」を、演じ分ける、三船敏郎森雅之京マチ子が、
 あまりに、素晴らしく、

名優の中の名優たちとは云え、
 演出すた、黒澤の技量が、乗りに乗って、冴え渡っておる Σ( ̄□ ̄;)

特に、凄いと思うのは、犯される、真砂役の、26歳の、京マチ子の、
 狂気すら漂う、超絶の熱演なのす (≧∇≦)

とりわけ、白昼の、キス・シィンなど、
 多襄丸三船敏郎)が、汗だくで、かにゃり、際どい感ぢ (///ω///)

で、何時観ても、圧倒されるのは、
 芥川龍之介の原作には、ナい、第4の物語なのす Σ( ̄□ ̄;)

即ち、事件の真実である、「へっぴり腰の対決」だけも、
 コレを書いた、黒澤と、橋本想像力には、驚きしかナい Σ(@∀@)

ソレから、羅生門で、話し合う3人も、バツグンに面白く、

小悪党である、下人上田吉二郎)の方が、
 杣(そま)売り志村喬)や、旅法師千秋実)よりも、

事件の深層を、冷徹に、見抜いてるのが、興味深いし Σ( ̄□ ̄;)

千秋実も、いろいろな役で、観てきたけも、
 本作が、一番、ハマってる気がしる o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o

ソレでも、タイトルは、
 芥川の原作通り、『薮の中』の方が、良かったな~ (・∀・)

あと、映像を編集して、曲に合わせたのだと思うけも、
 早世すた、早坂文雄音楽が、極めて、ユニィクなのす (*´∀`)

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一昨日の1本♪
黒澤明 『酔いどれ天使』 O(≧∇≦)O

01月21日(旦)の、ことであった (・∀・)

早々に、寝ちった、老母のブラインドを突いて、
 98分の本作を、初めて、一気に観たぁ o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o

ずっと昔に、飼って、持ってた、非廉価DVDなのす (・∀・)

本作は、1948年に、公開された、モノクロ映画なのす (・∀・)

監督の、黒澤明は、
 『天国と地獄』→ココ)も、撮ってる人 (・∀・)

脚本は、植草圭之助と、黒澤明共同なのす (・∀・)

最近(=ここ数年)、観た映画でも、一番古いのす Σ( ̄□ ̄;)

ちなみに、
 黒澤が、初めて、三船敏郎と組んだ、記念碑的作品なのす (≧∇≦)

で、古いハヅなのに、
 映像表現が、案外、凝ってて、古さを感じさせナいのす (^∇^)

タイトルロウル・真田志村喬)の医院の傍にある、汚い沼が、

まるで、A・タルコフスキー『惑星ソラリス』に出てきた、
 「ソラリスの海」のよぉに、魔力を持って、描かれるのす Σ( ̄□ ̄;)

何かを、暗示してるのかも‥‥ Σ(@∀@)

それから、肺病のヤクザ・松永三船敏郎)の夢に出てくる、
 波打ち際の棺桶も、シュゥルだし Σ( ̄□ ̄;)

劇中音楽も、沼の傍で、与太者堺左千夫)が弾いてる下手なギターが、
 聴こえてくると云う、妙な設定だったりしる Σ( ̄□ ̄;)

志村喬の主演作は、ずいぶん昔、『生きる』を観たけも、
 個人的には、この、『酔いどれ天使』の方が、好きだな (〃ノ∇ノ)

消毒用アルコールを呑みまくる、無頼の医者が、ハマりしゅぎだし (≧∇≦)

それから、飲屋のオヤジの役で、32歳殿山泰司が、出て来て、
 頭は、既に薄いけも、妙にスリムだったりしる (*´∀`)

その飲屋で働く、ぎん千石規子)や、
 真田医院で働く、美代中北千枝子)の、それぞれの物語も、

丁寧に、描かれておる (^∇^)

一方、悪役の岡田を演じた、45歳山本礼三郎は、
 凄みが、あるけも、やや、老けすぎで、ミスキャストな感も ( ゚∀。)

で、『天国と地獄』を観た時も、感じたけも、
 黒澤には、悪いヤツは、死ね、と云う、キビシサが、あるよぉだ (ノд`)

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二昨日の1本♪
黒澤明 『天国と地獄』 O(≧∇≦)O

12月24日(旦)の、ことであった (・∀・)

早々に、寝ちった、老母のブラインドを突いて、
 143分の本作を、10数年ぶりに、一気に観たぁ o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o

ずっと昔に、飼って、持ってた、非廉価DVDなのす (・∀・)

本作は、1963年に、公開された、モノクロ映画なのす (・∀・)

監督の、黒澤明は、
 『用心棒』→ココ)も、撮った人 (・∀・)

脚本は、
 黒澤明菊島隆三久板栄二郎小国英雄の、共同なのす (・∀・)

今回のレヴュは、有名作品ゆえ、微妙に、ネタバレ気味なので
 まだの人は、先に、作品を観るのも、アリなのす Σ( ̄□ ̄;)( ̄□ ̄;)

で、個人的には、脅迫される、権藤金吾を演じた、三船敏郎が、
 何処か、技巧的に今(イマシトツ)な、「前半」より、

戸倉警部仲代達矢)らが、犯人を追いつめて行く、
 「後半」が、好きなのす (〃∇〃)

実は、翌1964年に、熊井啓 『帝銀事件 死刑囚』→ココ)が、
 公開されてるのだけも、

社会派犯罪ドラマの傑作と云われる、両作品を比べてみると、
 全てが、「逆」のようで、非常に面白いのす o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o

『天国と地獄』の後半は、警察が、「ウソの新聞報道」なども駆使すて、
 泳がせた犯人に、犯行を再現させ、死刑判決を導くのだけも、

『帝銀事件 死刑囚』では、記者たちが、死刑になるだろう容疑者の、
 供述や物的証拠の矛盾点を突いて、冤罪だと主張しるのす ( ̄□ ̄;)

ところで、黒澤は、「死刑存置論者」だったのだろぉか???

犯人の竹内山崎努)が慟哭しる、凄惨なラスト・シィンに、
 何を託したのだろぉか???

「憐れみ」なのか、それとも、「蔑(さげす)み」なのか ( ゚∀。)

『用心棒』では、カケダシのやくざ者に、
 三十郎三船敏郎)が、情けをかける描写も、あったけも (@∀@)

だから、黒澤が、誘拐事件の厳罰化には、賛成ながら、
 死刑には、「疑問」を持っていたと、信じたいのす (・∀・)

ちょと、脱線しるかも痴れンけも、最近、気づいたのは、

(或る人が云った、)「正義の殺人を求める群衆心理」と云う一点において、
 「死刑」「戦争」は、同じ穴のムヂナだと云うこと Σ( ̄□ ̄;)

もすかしると、死刑を肯定する国民は、
 戦争をしたい為政者に、容易に、騙されると思うのす (σω-)。

黒澤や、他の、尊敬しる、表現者たちが、
 そんな事には、とっくに、気づいていたと、信じたいのす (・∀・)

で、本作だけも、シリアスな本編に、しばし、挿入される
 常連の脇役たちによる、短くも鮮烈な「至芸」が、好き (^∇^)

靴工場の工員東野英治郎)、病院の火夫藤原釜足)、
 江ノ電を解説する、横浜駅の乗務員沢村いき雄)などなど (〃∇〃)

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二昨日の1本♪
黒澤明 『用心棒』 O(≧∇≦)O

06月19日(有)の、ことであった (・∀・)

早々に、寝ちった、老母のブラインドを突いて、
 110分の、本作を、一気に観たぁ o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o

「アタシの誕生日」を、祝って、
 ちょと、しゅごい映画を、観よぉと思って、しばし、悩み、

本作と、今井正 『あゝ声なき友』を、天秤にかけ、
 両者の、予告編特報を、観て、最終的に、決めたのす (〃ノ∇ノ)

ずっと昔に、飼って、持ってた、非廉価DVDなのす (・∀・)

今回で、3回目の、観賞かすら d(⌒o⌒)b

大きなテレヴィで、観たら、思ったより、画質が、良くナくて、
 地表を舞う、落ち葉などに、ノイヅが発生して、見えたのす Σ( ̄□ ̄;)

本作は、1961年に、公開された、モノクロ映画なのす (・∀・)

で、以前は、よく観たのだけも、B級作品に、ハマってる昨今、
 黒澤明を、観るのは、7〜8年ぶりぢゃナいかすら???

一番のお気に入りは、1957年公開の、『どん底』だったりしるけも、
 キャストが、本作と、だいぶ、重なってるのす ( ^∀^)

本作から、急に、演技が巧みになった桑畑三十郎の、三船敏郎をはじめ、

権爺東野英治郎)、棺桶屋渡辺篤)、名主多左衛門藤原釜足)など、
 美味しい脇役も、実に、イイのす (〃ノ∇ノ)

特に、進行役の、東野英治郎は、台詞も多く、
 彼の「黒澤作品での代表作」とも、云えるんぢゃナいかすら???

渡辺篤も、とぼけた、味のある顔で、特に、終盤で、活躍〜 (〃∇〃)

また、出番は少ないけも、藤原釜足の、
 終盤での、狂気の演技など、まさに、至芸だし Σ( ̄□ ̄;)

そして、三十郎の敵役、卯之助を演じた、
 29歳の、仲代達矢「存在感」が、圧倒的だし (〃ノ∇ノ)

「時代劇に拳銃」と云うアイディアが、秀逸すぎるし、
 頭もキレる、冷酷な、ヤサ男っつうのが、比類ナいのす (≧∇≦)

マンガのよぉな、兄の亥之吉加東大介)との、鮮やかなコントラストも、
 見事しゅぎるぞ (〃ノ∇ノ)

また、「存在自体が、ギャグ」と云う、悲哀の漂う、
 用心棒本間先生藤田進)も、受けたし o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o

あと、台詞回しが、アマチアっぽいのも、味だけも、
 閂(かんぬき)を演じた、羅生門綱五郎が、面白しゅぎるのす (〃∇〃)

何だか、淋しげにも見える、巨人・羅生門が、 ←身長203cm
 この、娯楽巨編を、見事に彩ってると、思うのす ( ^∀^)

コレだけ、「面白要素」が、詰まりに詰まった映画は、
 今村昌平 『神々の深き欲望』とか、野村芳太郎 『八つ墓村』とか、

アタシの記憶には、数えるほどすか、ナいな (・∀・)

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一昨日の1本♪
森一生 『日露戦争勝利の秘史 敵中横断三百里』 O(≧∇≦)O

10月10日(有・祝)の、ことであった (・∀・)

早々に、寝ちった、老母のブラインドを突いて、
 83分の、本作を、初めて、一気に観たぁ o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o

大昔に、新品で、飼ったけも、ずっと、眠ってた、DVDを、
 ついに、観た訳デス ( ^∀^)

本作は、1957年に、公開された、モノクロ映画なのす (・∀・)

脚本は、「戦前」に、黒澤明小国英雄によって、書かれ、

「脚本が、黒澤明」、と云うことで、
 わりと最近、日の目を、見た訳なのす (・∀・)

監督は、
 『ある殺し屋』(1967年、→ココ)や、
 『悪魔の手毬唄』(1977年、→ココ)や、『不死蝶』(1978年、→ココ)の、
名匠・森一生なのす (≧∇≦)

日露戦争中の満州が、舞台の、本作は、
 冬の北海道で、大規模なロケを、敢行すた訳なのだけも、

例えば、市川雷蔵とか、大映の大スタァが、出演すてる訳でもナく、
 いささか、地味な訳デス ( ゚∀。)

個人的には、馬賊の親玉になってる、橋口特務機関長を演じた、
 根上淳の出演で、満足だし、

主役の、建川斥候隊長を、熱演すた、
 菅原謙二も、バッチシ、しゅごいと、思うのだけも (・∀・)

そして、斥候隊長と、
 沼田斥候隊員石井竜一)の会話が、味わい深いのす (≧∇≦)

自分の馬を、「べっぴんさん」と呼ぶ、
 豊吉斥候隊員北原義郎)も、イイ感ぢだし (〃∇〃)

で、斥候隊は、全部で、6人だけも、
 残りの3人は、台詞も、ほとんどナく、影が薄いのす (・∀・)

戦前の脚本だから(???)、反戦のメッセイヂなどは、ナく、

まさに、敵中を横断しる、斥候隊の、過酷な任務を、
 淡々と、描いてるのす Σ( ̄□ ̄;)

フィルムの状態が、良いのか、修復を、すたのか、
 映像は、キレイなのだけも、

一つ、困ったのは、中国語や、ロシア語での会話時、
 背景が、明るすぎて、白字の、字幕が、読めナかったのす (ノд`)

ただ、重要な会話は、ナいみたいで、致命傷では、ナいと、思うのす (・∀・)

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