ウルトラQ

『ウルトラQ』と言う古典 (≧∇≦) そにょ10
 『あけてくれ!』 ←【あ、こいつぁ傑作だ (≧∇≦) ←堀木正雄談】の殿堂入り♪

作品の放映順にレヴュしるツモリだったけも、
 何故か、それを許さナい、何でもありの『ウルトラQ』なのす (≧∇≦)

一昨日(12月09日)の夕方、
 第28話 「総天然色」版『あけてくれ!』を観たのす (〃∇〃)

ちなみに、オリジナル・モノクロ版を初めて観たのが、
 今年の11月15日(杢)なのだけも、

これまで観た、他の特撮作品のすべての座標が、微妙に揺らぐよぉな、
 乾いた衝撃を受けた (〃ノ∇ノ)

初回の放映時、「怪獣も出て来ナいし、難解すぎる」と、
 お蔵入りしただけに、 およそ、子供向けの内容ではナい (≧∇≦)

少しも難解ではナいが、普通の子供には、まづ、分からナい ( ̄□ ̄;)

で、SF作家・友野健二を演じる、
 怪優・天本英世が、カッコ良すぎ (〃ノ∇ノ)

頭頂部が薄かったり、前歯がボロボロだったりしるのが、
 何故か、カッコ良いのが、怪優の証 ( ̄□ ̄;)

よくある、小細工の怪演などは、すぐにバレるのだが、

岸田森とか、清水糸宏治とか、天本の場合は、
 恐ろしく「板についてる」のす (〃∇〃)

黒い封筒(「総天然色」版では、濃い緑)に浮かび上がる、
 天本の恐ろしげな顔は、ちょっとやりすぎだが、

終盤の、現実のくだらなさに疲れた表情と独白が、
 どうにも比類ナい (≧∇≦)

やはり、現実に疲れきった中年男・沢村を演じる、
 柳谷寛コミカルな「絶望」の表現も、

実は、ぞくっとするような秀演であり、
 すべてが「逆」のような、天本とのコントラストが鮮烈だ ( ̄□ ̄;)

本作のタイトルは、
 柳谷の最後の台詞の方が「本質的」だと思うが、

その結末(つれて行ってもらえたのか???)を描かナかったのは、

まるで、アッバス・キアロスタミの『桜桃の味』のよぉに、
 つき放してる ( ̄□ ̄;)

物語としての「完結性」を放棄しつつ、
 観る者の心を試すと云う、理不尽な大技である ( ̄▽ ̄|||)

円谷一監督は、やっぱりすごいのであった (〃ノ∇ノ)

で、「脱出」のほのかな甘さは、分からナい人には分からナいから、
 このエンディングに、何も感ぢナい人もいるだろぉ ( ゚∀。)

わたにゃんは、残念ながら、「選ばれてる」らしい ( ̄□ ̄;)

昨今、柳谷のようなサラリィマンは、
 本作の制作時よりも、殖えている可能性が高いのだが、

そのような人を「誘惑」してしまうと云う意味で、
 極めて「危険」な作品である ( ̄□ ̄;)

では、電車に乗ると、どぉなるのか???

『銀河鉄道の夜』のような不思議な旅をするのか、
 一切が消え去るのか、

それは、「あの世(死後の世界)」のように謎である ( ゚∀。)

『ウルトラQ』では本作だけの、小山内美江子による脚本は、

エ)
 万城目と由利ちゃんが、いつもより「仲良し」だったり、

ロ)
 一ノ谷博士が、キ〇ガイ病院もやってたり、

ハ)
 警視庁での、少しブッ飛んだやり取りが、
  「意味深」なよぉで、まったく「無意味」だったり、

ニ)
 最後に、よ~く見ると、一平君が出てて、
  (飛行機のドアを)「あけてくれ!」と云わんとしてたり、

「こだわり感」の漂う、独特の味がある (≧∇≦)

ちなみに、わたにゃんは、
 本作の総天然色&ステレオ版も、気に入ってるのす (〃ノ∇ノ)

より現代的&日常的に見えるから、かも痴れナい (*´∀`)

文句ナしに、
 【あ、こいつぁ傑作だ (≧∇≦) ←堀木正雄談】と云う、
作品研究シリィヅへ、ノミネィトなのす (≧∇≦)

DVDをゲッ吐して、みんなで観よう♪ ←岸田森のマネ

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『ウルトラQ』と言う古典 (≧∇≦) そにょ09
 『2020年の挑戦』 ←『プロヂェクトB』の殿堂入り♪

噛めば噛むほど味の出る『ウルトラQ』が、面白くて仕方ナい (≧∇≦)

昨日(09月29日)の夕方、
 第19話 『2020年の挑戦』を観たのす (〃∇〃)

大昔に、1回観たことがあって、

08月25日に、2回目をモノクロのオリジナル版で観て、
 今回は、話題の(???)「総天然色」版で観たのす d(⌒o⌒)b

ただ、わたにゃんの眼には、
 このカラー版は、「絵」のように見えるのす ( ゚∀。)

古いアルバムとかで見た、
 手作業で着色したモノクロ写真にそっくりな雰囲気なのだ ( ̄□ ̄;)

それ故、「総天然色」と云う名称が妥当であるとは、
 どうしても、思えナい ( ゚∀。)

だが、本作の「夜の遊園地」を観ていただきたい (〃∇〃)

何と云う美しさだろぉ o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o
本物のカラー撮影で、こんな色は出ナい ( ̄▽ ̄|||)

つまり、この「着色」と云う作業は、「ファンタジー」だったのだ (〃ノ∇ノ)

で、本作の内容についてだが、
 ストーリーも、演出も、かなりイケると云える (〃ノ∇ノ)

千束北男名義で脚本にも参加した、飯島敏宏監督の良い味が出てて、

『侵略者を撃て』(ウルトラマン)と同様に、 ←バルタン星人の回

マニアの繰り返しの鑑賞に耐える、
 屈指のバカ・ドラマ o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o

その『侵略者を』で、イデ隊員がヤッてた「狂言回し」を務めるのが、
 本作では、一平くん(西條康彦)であり、

役者として、決して巧くはナいのだが、
 ノリにノッてて、ある種の「爽快感」を呼ぶのす (≧∇≦)

しかし、「キ〇ガイ」と云う言葉が執拗に連呼され、
 間接的にも、かなり「危険な表現」が多い、真の「怪作」なのだ ( ̄▽ ̄|||)

冒頭の

 空飛ぶ円盤の話をするやつなんか、
  俺とは関係のない人種だと思ってたよ。

と云う、天野二佐(小林昭二)の台詞からして、
 いきなり、本作の核心部分を貫いてる ( ̄□ ̄;)

宇宙人の存在を主張したがために、「キチ〇イ博士」と呼ばれた、
 あの『シルバー仮面』の春日博士と同様に、

本作の神田博士も、実は「本当のこと」を云ってたのだ ( ̄□ ̄;)

『ふるさとは地球』(シルバー仮面)のショォト・レヴュは、
 ココなのす d(⌒o⌒)b

この当時、宇宙人や怪獣の存在を信じることは、
 大人には、許されナかったのかしら???

霊を見ることがデキる人は「脳の病気」なのだと、
 「現代の精神医学」は云うのだが、事実はどうなのだろう???

そんな、シュールで、ファンタジックな作品に「クサビ」のように打ち込まれた、
 小林昭二の真剣勝負な演技が胸を打つ (≧∇≦)

宇田川刑事(柳谷寛)のとぼけた味も、「名人芸」の領域だ (〃∇〃)

ツッコミどころ満載御礼なので、『プロヂェクトB』と云う、
 作品研究シリィヅにノミネィト (≧∇≦)

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『ウルトラQ』と言う古典 (≧∇≦) そにょ08
 『虹の卵』

今日の夕方、『ウルトラQ』の
 第18話 『虹の卵』を観たのす (〃∇〃)

前回、第11話 『バルンガ』のショォト・レヴュを描き、
 もちろん、その後の回も、観たのだけど、

時間が経ってしまい、もう1回観ナいと描けナい状態なので、
 取りあえず、先に進んでみるのす d(⌒o⌒)b

放送順が制作順ではナい『ウルトラQ』なら、アリだろう (・∀・)

で、奇しくも、小出裕章 『原発のウソ』(2011年)を読破したばかりの、
 わたにゃんであった ( ゚∀。)

本作は、夢のエネルギーである原子力、それを破壊する怪獣
 そして、子供たち(孫???)脚の悪いおばあちゃんのドラマが、

キメラのように、貼り合わされてる ( ̄□ ̄;)

一部の子役が、かなり下手なのは痛いが、

ピーピーと言う妙な音を出すリーダーのピー子や、
 何故か声がつぶれてる男児など、なかなか面白い (*´∀`)

なるほど、飯島敏宏監督らしい味わいだ (〃∇〃)

が、子供たちに比重を置いた分、
 怪獣パゴスは、あっけナく倒され、異様に影が薄い ( ゚∀。)

運転手のおっさんは、
 『ウルトラセブン』のマナベ参謀(宮川洋一)だったりするが、

「危険」と描かれた大型トラックで、濃縮ウランを運ぶと言う、
 かなり際どい設定だし ( ̄□ ̄;)

その濃縮ウランのカプセルが「虹の卵」となるのだが、

本作が制作された当時、
 原子力は、まさに「夢」のエネルギーだったのだ ( ̄□ ̄;)

『ウルトラセブン』の地球防衛軍の極東基地も、
 地下の原子炉によって機能してると言う設定だった ( ゚∀。)

実は、100万年の管理が必要な高レベル放射性廃棄物を作りだす、
 未来永劫、覚めることのナい悪夢なのだが‥‥ (ノд`)

子供たちの未来を破壊する原子力と言うものを考えるにつけ、

本作は、出会うベキではナいものが出会ってしまった
 「異様な作品」と見えてしまうのだ ( ゚∀。)

ラストシーンの万城目の戦慄を含んだ形相が、
 何故か引っかかる、「未熟児」のような怪作 ( ̄□ ̄;)

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~~~~

 ☆☆ 衝撃の本 ☆☆
  
小出裕章 『原発のウソ』

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『原発のウソ』

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『ウルトラQ』と言う古典 (≧∇≦) そにょ07
 『バルンガ』

今日の夕方、『ウルトラQ』の
 第11話 『バルンガ』を観たのす (〃∇〃)

脚本の虎見邦男は、
 本作の放映の、ほぼ1年後に、30代半ばで亡くなったらしい (ノд`)

非常に芸術性の強い作品だが、
 自己満足的になってナいのだから素晴らしい (〃∇〃)

空に浮かぶバルンガを背景に、
 奈良丸博士と、由利子&万城目が話す場面が圧巻だ (≧∇≦)

 怪物? バルンガは「怪物」ではない、「神の警告」だ!

すげぇ o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o

音楽も神秘的だし、

いつになくストイックな由利子も、
 「別人」のように美しい (///ω///) ←ホントは美人な桜井浩子(貧乳)

で、奈良丸博士を虚無的に演じた青野平義の雰囲気が、
 西村晃を彷彿させるのだが、

西村と言えば、マモー ( ̄□ ̄;)
 ↑『ルパン三世(ルパンVS複製人間)』(1978年)の

で、この『バルンガ』のエンディングが、
 『ルパンVS複製人間』の終盤のワン・シーンにそっくりなのだ (〃∇〃)

『2001年宇宙の旅』(1968年)の影響の可能性もあるらしいが、
 ↑昔、観たけど、覚えてナい

大好きな作品である『ルパンVS複製人間』は、
 この『バルンガ』の「薫陶」を受けたと思いたい (〃∇〃)

ちなみに、『天空の城 ラピュタ』にも、そっくりなシーンがあるのだが、
 嫌いな作品なので、深く考えナいことにする ( ゚∀。)

『帰ってきたウルトラマン』の『残酷! 光怪獣プリズ魔』(脚本:岸田森)も、
 本作の「薫陶」を受けている気がする (〃∇〃)

ちなみに、わたにゃんは読んだことがナいけも、

『バルンガ』の元ネタは、
 ロバート・シェクリーの『ひる』と言う作品らしいのす (*´∀`)

読んでみたいな (〃∇〃)

ともかく、『バルンガ』は、
 『ウルトラQ』を語る時、忘れる訳にはユかヌのは確実デス (≧∇≦)

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『ウルトラQ』と言う古典 (≧∇≦) そにょ01’
 『ペギラが来た!』 ←女と男のストイックな物語

05月21日(朋)の夕方、『ウルトラQ』の
 第5話 『ペギラが来た!』を観たのす (〃∇〃)

これで2回目だが、『ウルトラQ』は、
 噛めば噛むほど味が出るのが不思議だ (*´∀`)

1回目のショォト・レヴュは、ここなのす (≧∇≦)

モノクロ映像&モノラル音声は、多分に想像力で補完するらしく、

吹雪の吹き荒れる雪原の無限の拡がりと、
 その対極である、基地内の密室的な閉塞感に、
異様な臨場感がある ( ̄□ ̄;)

終始聴こえる風の音に秘密があるのかも知れない (〃∇〃)

で、25分の作品でありながら、その構成は完璧で、
 事件の発生、謎解き、ペギラとの闘い、エンディングが、
実に、緻密に描かれている ( ̄□ ̄;)

何かと「科学的に」反論していた、
 美声でヒゲの副隊長(黒木順)が、 ←内海賢二による吹き替え
ペギラとの闘いの土壇場で、あまりに度胸がナいのと対照的に、

初老の隊長(松本克平)は、「豪傑」である (≧∇≦)

美男ではナいが、
 キリヤマ(ウルトラ警備隊)や伊吹(MAT)を彷彿させる存在感だ (〃∇〃)

そして、主演の久原隊員(田村奈巳)の青い焔のように、
 静かに熱く燃えるまなざしが、圧巻だ ( ̄□ ̄;)

あえて、お調子者の由利子&一平を出さず、
 万城目と久原隊員の死と隣り合わせの男女の愛を匂わせつつも、
何も起こさナいところが、本物の大人のドラマなのだ (〃∇〃)

一方、久原隊員に迫る、錯乱した伊東隊員(伊吹徹)の変態的笑いは、
 まさに、あっちの表現であり、
子供番組でナかったら、もっと先まで観られたに違いナい (ノд`)

やはり、『プロジェクト・ブルー』野長瀬三摩地監督は、さすがだな (〃ノ∇ノ)

面白いのに、ストイックなところは、初期の黒澤明みたいじゃナいか (≧∇≦)

ちなみに、前半と後半で髪型を変える久原隊員だが、
 「女らしさ」を見せる後半が、カワイイぞ (〃∇〃)

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『ウルトラQ』と言う古典 (≧∇≦) そにょ00
 『マンモスフラワー』 ←暑い血潮の制作第1話

05月08日(焔)の夕方、『ウルトラQ』の
 第4話 『マンモスフラワー』を観たのす (〃∇〃)

『ウルトラQ』の放送は、制作順ではナく、
 本作が、記念すべき「制作第1話」なのだ (≧∇≦)

マンモスフラワー(いわゆる、ジュラン)の成長によって、
 崩壊するビルのミニチュアは、かなり気合いが入ってて、

『怪奇大作戦』の傑作、『呪いの壺』のラストで、
 炎上するミニチュアの寺には、微妙に及ばナいが、

モノクロのマジックも手伝って、
 素晴らしいリアリティがある ( ̄□ ̄;) ←脳内補完してるかも

床で叩き割ったビール瓶を武器に、熱闘する万城目など、
 レギュラー陣は、素晴らしいテンションで魅せてくれるし、

一平くんと仲良しな、広告会社OLみっちゃん雨宮貞子)の
 いかにも60年代風の健康的なかわいさや、

事件解決の鍵となる源田博士高田稔)のダンディさなど、
 ゲストも、実に魅力的だ (≧∇≦)

そして、光学合成されたマンモスフラワーの幻想的な美しさが、
 まさに圧巻と言える ( ̄□ ̄;)

ほぼ、大人向けの内容だが、
 本作こそ、「放送第1話」に相応しかったのでは???

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