『シルバー仮面』
第1話
『ふるさとは地球』


1971年11月28日放送 宣弘社、日本現代企画制作
監督:実相寺昭雄 脚本:佐々木守
出演:柴俊夫、亀石征一郎、夏純子、篠田三郎、松尾ジーナ、
玉川伊佐男、田村保、和田周、村上冬樹、森山周一郎ほか


ジャブ気味にショート・レヴュー(多少、ネタバレ)

 『ウルトラマン』ジャミラの回のタイトルが、『故郷は地球』→ココ)であり、監督:実相寺昭雄、脚本:佐々木守のコンビだったのも、本作と同じなのす Σ( ̄□ ̄;) で、大きなライトの前に、逆光で立つ人物など、類似の表現も、あるとは云え、そのストーリーは、全く別物なのす Σ( ̄□ ̄;) なお、本シリーズの主題歌は、『故郷は地球』と云うのす Σ( ̄□ ̄;)
 消防車のサイレンによって始まる冒頭、消防士が、「キ○ガイ博士の家だ」とか、云ってるのが、騒音に混じって、かろうじて聴き取れるのす Σ( ̄▽ ̄|||) さらに、「春日研究所」と云う看板には、よく見ると、「バカ」「キチ○イ」などと云う落書きが‥‥ Σ( ̄▽ ̄|||) コレが、本シリーズ前半の、暗く澱んだ背景色なのす (ノд`)
 で、シルバー仮面に変身する能力を与えられた、春日博士の次男の光二柴俊夫)は、寡黙な性格なのか、概して、台詞が少ないのす (・∀・) 基本的に、長男の光一亀石征一郎)の意見を尊重し、対立も、しナいので、弦楽四重奏の第二ヴァイオリンのような存在に、なってるのす (・∀・)
 だから、この第1話の実質的な主役は、三男の光三篠田三郎)だったりしる (*´∀`) 篠田は、本作の直前に、撮影されたと想像される、実相寺『哥(うた)』(ATG、1972年公開)に、主演しているけも、その濁りのナい、正統的な美青年っぷりは、実相寺奇天烈なカメラ術とは、相容れナいところが、面白すぎるのす (〃ノ∇ノ) (例えば、怪優・清水紘治などは、よく映えるのだけど‥‥♪) で、光三は、「父さんは、宇宙人に殺されたんだ!」と、兄弟の中でひとり、熱くなってるのだけど、篠田の涼しい雰囲気も手伝って、極めて非情な感じに、なっておる Σ( ̄□ ̄;) すなわち、「宇宙人は、皆殺しだ!」的に、重症~だし ( ゚∀。|||)
 対照的に、光一は、26歳とは思えナい、まるで、キリヤマ隊長のような、(まさに、年齢詐称の)落ち着きと、風格だし (〃∇〃) ちなみに、亀石は、32歳だったりしる (・∀・)
 長女(光二の妹)のひとみ夏純子)は、まさに、副隊長のような存在感で、ほぼオマケの末っ子はるか松尾ジーナ)の、ぱ~ぷ~っぽさとは、好対照だし ( ^∀^)
 そして、春日兄弟が、路上で、パンなどを喰ってるシーンは、70年代の若者貧乏くささが漂い、何気に、イイ画になっておった (〃ノ∇ノ)
 春日博士が、武器(白光銃・赤光銃)を与えたのは、分別のある、光一と、ひとみまでであり、それ故、「得意の空手」はるか談)で、宇宙人に挑んでしまう光三は、何をするか分からナい、観ててハラハラドキドキの問題児だし (≧∇≦) で、単身、宇宙人を追いかける光三のBGMが、どこかの家で弾いてる、下手くそピアノだったのが、まさに、技ありなのす (≧∇≦)
 で、何故か、春日兄弟に付きまとう、叔父の大原玉川伊佐男)も、宇宙人を手引きしてるかのように、実に胡散くさく、かなり気になる存在だし (≧∇≦) 実相寺『歌麿 夢と知りせば』→ココ)では、極悪な材木問屋をヤッてた、知的な性格俳優なのす (*´∀`)
 人間に化けたチグリス星人田村保和田周)の、誇張された怪しさは、実相寺ユーモアだと思うけど、2人いたハズなのに、倒されたのは1人だけなのが、やや気になるのす ( ゚∀。|||) ちなみに、パトカーで駆けつけた方が、和田周だし (・∀・)
 それから、炎上する「春日研究所」のセットや、精悍な「光子ロケット」のミニチュアが、渾身の仕上がりなのも、特筆すたい (〃ノ∇ノ) これでこそ、「特撮」なのす (≧∇≦)
 実相寺が、演出しただけに、破格のところがありすぎるけも、今後の展開が気になる、秀逸な第1話だったのす (*´∀`)


  Ver. 0.121 2018年01月18日26時24分、完了。 ←今ココ

  Ver. 0.12 2018年01月16日27時08分、完了。

  Ver. 0.11 2013年08月21日13時26分、完了。

  Ver. 0.10 2012年07月29日19時33分、完了。


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本作を観るために

 「有限会社ハミング」のDVD、『シルバー仮面 VOL.1』を、買いまそぉ (*´∀`) 『VOL.2』との「同時購入攻撃」が、オススメ~ (≧∇≦) そのクオリティは、不明だけも、最近、Blu‐rayも、出たのす Σ( ̄□ ̄;)
 第11話から、路線変更によって、タイトルも、『シルバー仮面ジャイアント』に変わるので、『VOL.1』『VOL.2』で、等身大ヒーローである前半が、揃うのす (〃∇〃)
 その、第1~8話に、駄作はナいのす ( ̄□ ̄;) これは凄いことなのす (≧∇≦) でも、視聴率に負けて、「失楽園」すてすまったのすぅ (・ω・。)。。
 何かと話題の第9話は、「外伝」と思えナくもナいので、まだ救いがあるけも、行きすぎた演出の第10話は、完全に、「行きがけの駄賃」であり、存在自体が、許せナかったりしるのす (ノд`)


シルバー仮面 VOL.1
☆わたにゃん所有のDVD
国内版DVD
シルバー仮面 VOL.1
カラー、135分、片面・2層
モノラル、スタンダードサイズ
発売日:2011年4月22日
発売元:有限会社ハミング
価格:2100円(税込)
型番:HUM-201
 第一回 『ふるさとは地球』
 第二回 『地球人は宇宙の敵』
 第三回 『父は炎の中に』
 第四回 『はてしなき旅』
 第五回 『明日のひとみは‥‥』
 特典映像
  『実相寺昭雄 特撮談義』 (約10分)

HMVジャパン ♪♪HMVで、チェ~ック♪♪
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