ルパン三世 
 ルパンVS複製人間(クローン) (核心)


1978年12月16日公開、東宝配給
監督:吉川惣司 脚本:大和屋竺、吉川惣司 音楽:大野雄二 主題歌:三波春夫
出演:山田康雄、増山江威子、小林清志、井上真樹夫、納谷悟朗、西村晃、ほか

オレは、夢盗まれたからな、取り返しに行かにゃ。


壮大なロマンティスト、マモーの夢
(まじめにレヴュー:{}内は、わたにゃんの解釈)

 白と黒のしま模様が、やがて階段だと分かる。絞首刑になるルパン。ルパンが死んだことが信じられない銭形。雷雨の中、古城へ向かう銭形。棺桶の中にはルパンの死体。銭形が木のくいを打ち込むと、死体は爆発。生きているルパン登場。「じゃ、このオレはどうなるんだよ。」と、自分でも事情が分からないルパン。巨大なこうもり傘のグライダーで、飛び去るルパン。{ 本作の荒唐無稽な側面を予感させるシーン。 } 「生きていやがったんだ。」と狂喜する銭形。{ 本作は、ルパンと銭形の奇妙な愛の物語である。 }
 銭形が拳銃を撃つと、ガラスが割れて、『ルパン三世』のタイトル。そして、オープニング・テーマ。核を移植された細胞が、やがて胎児になってゆく。
 エジプトのピラミッド。第六感で、ルパンの出現を待つ銭形。ピラミッドの中には、ルパンと次元。目的の石を見つけ、バイクで逃走。帽子を押さえる次元に「お前さんも、しっかりクラシックだね。」とルパン。{ 本作は、ルパンと次元の友情の物語でもある。 } 外で待っていた五右ェ門の援護で、銭形を出し抜き逃走。{ 出現する時、毎回、尺八や琵琶が鳴る時点で、五右ェ門の役割は道化。 }
 謎の庭園。空と地面はピンク。寝室で、ほぼ裸の不二子。謎の男の声(西村晃)。シャワーを浴びる不二子。その美しさをほめる男。「でも、あたしも歳をとるわ。」 「そんなことはない、そんなことは決してさせないよ。」 何かを察し、ガラスを割る不二子。カメラがのぞいている。笑う男。全ては、仕事を終えてからと察する不二子。夢のような夕暮れの並木道をバイクで走る不二子。{ 本作の幻想的な側面を予感させるシーン。 }
 夜のパリ。華麗に変身し{ もちろん、ギャグ。 }、不二子を待っていたルパン。が、ルパンには興味がない不二子。怪しい香水でルパンを麻痺させ、石を奪って逃走。あきれる次元と五右ェ門だが、ルパンはこの結末を読んでいた。墓地に着く不二子。謎の男の下僕のフリンチが現れ、石を天にかざすと電撃が破壊する。石は偽物で、ルパンの盗聴器が仕掛けてあったのだ。男は名のる。「私の名はマモー。」
 積み上げた本で調べるルパン。盗んだ石は「賢者の石」であった。だが、その価値が分からぬ次元と五右ェ門。「とてもつき合いきれん、帰る。」 立ち去る五右ェ門。その時、ヘリコプターが現れ、機関銃を乱射する。車で逃げるルパンと次元。工事現場から、地下へ逃げるが、ヘリが追ってきた。尺八が鳴り、暗い表情で現れ、ヘリを切る五右ェ門。{ 劇場作品であり、ふんだんに時間があるので、五右ェ門のギャグの演出が入念である。 } 助けに来た不二子の車を奪って逃げる三人。不二子をわざと逃がしたルパンをせめる次元と五右ェ門。{ 不二子を「女」と呼ぶ二人の硬派な感じが良い。 } 銭形が追ってきた。その後から、巨大トレーラー。フランス警察の応援とカン違いしつつ落下する銭形。ルパンの奇策で、湖に落下するトレーラー。虹。笑いだすルパンと次元。だが、今度は飛行機に襲われ、爆弾で車を破壊される。アジトに向かうルパンたち。
 すでに破壊され、廃墟になっていたルパンのアジト。不二子が教えたらしい。「ルパン、女と手を切れ。」 激昂する次元。「私が許せんのは貴様の淫らな下心だ。」と五右ェ門。「よしな、そればっかりは言ったって始まらねえや。」と次元。キレる五右ェ門。「一度、その帽子を刻んでみたかった。」 「おぬし、やるか。」と次元。さすがに折れる、ルパン。「改心する、改心する、もう不二子なんてポイだんね。」 { この辺りのやり取りの巧さ。脚本も演出も素晴らしい。ブラックユーモアとも取れる、廃墟の虚無感も素晴らしい。 }
 大西洋をめざし、荒野を歩く三人。{ 劇画調のタッチで、虚無感は頂点に。 } 水も食料もない。水の入ったポットを発見するが、火を噴いて爆発。小屋を見つける三人。缶詰や水をみつける。すると、不二子の声。小屋の外で倒れる不二子、駆けつけるルパン。ドジを踏んで殺されかけた、ボスの名前は分からないとウソを言う不二子。「ルパン、女から離れろ。」と叫ぶ次元だが、思いきれないルパン。「長いつき合いだったが…。」 去る五右ェ門。やけになり、「お前も行っちゃえよ。」と次元を挑発するルパン。殴りかけて、思いとどまり、去る次元。雑言を吐くルパン。{ この亀裂が、後で、埋められる仕掛けなのだ。 }
 二人っきりのルパンと不二子。次元と五右ェ門が去ったことにイラ立つも、たやすく不二子に誘惑される。しかし、ムードが出せず、不二子に見放されるルパン。眠った不二子を襲うが、食事に仕掛けてあった薬で意識を失うルパン。{ この辺りの演出は、原作の雰囲気を生かし、完全に大人向け。 } 連絡する不二子。「これもみんな、あなたのためなのよ。」と、意識のないルパンに意味深なことを言う不二子。フリンチの飛行機があらわれ、ルパンと不二子を乗せて飛び去る。不安を感じた次元が戻るが、間に合わない。落ちてきた紙を拾う次元。
 マドリードに入った次元。尾行するゴードンだが、次元に捕まる。「フリチンとか言う野郎はおめえか?」と次元。{ いぶし銀の小学生ギャグ。ゴードンはフリンチに似た、シュールな体型。 } が、包囲され、アメリカ海軍に捕まる次元と五右ェ門。{ 五右ェ門があっさり捕まるのは納得できないが、ストーリー進行のためである。 }
 空母の一室で、スタッキー大統領特別補佐官に会う。「世界で一番えれえ男を操ってるおっちゃんだと。」と次元。{ 完全に大人向けギャグ。アメリカ大統領を「世界で一番偉い男」と言ってるのが危ないが、事実に近いかも。 } 大統領と書記長の会話のテープを聞く、次元と五右ェ門。その会話に割り込んだマモーについて尋ねるスタッキーだが、次元と五右ェ門には分からない。マモーの要求した品は全てルパンに盗まれていたので、スタッキーはルパンを追っていたのだ。あっさり釈放される次元と五右ェ門。次元が拾った紙が水にぬれ、「Carib」の文字が浮かぶ。不二子からのメッセージだったのだ。{ 実は、次元と五右ェ門を頼りにしてる不二子。ストーリー進行のためとも取れるが。 }
 島。鳥かごの中のルパン。フリンチに似た体型の看守を出し抜き、不思議な建物の中を逃走するルパン。キリコやダリの画の中を駆け回り、ナポレオンやヒトラーに出会う。{ 映画を使った、壮大な遊びである。 } ハープの音を聞き、マモーを見つけたルパン。「ここは精神病院でもなければ、仮装パーテーでもない。」と、ふり返ったマモー。{ ハープが不気味に似合っているマモー。初めて見るマモーの顔に驚かされる場面。 } 「君に与えるつもりさ、永遠の生命をね。」とマモー。「おいでなすったな、長生きしてもろくなことはねえぜ、とっちゃんぼうや。」とルパン。{ ルパンのニヒリズムが明かされる場面。 }
 カリブ海のハワード・ロックウッドの島、すなわちルパンがいる島に向かう次元と五右ェ門。「何だかんだと言ってもルパンが心配か?」と次元。「馬鹿を言え。ルパンを他人に殺させたくはない。それだけだ。」と五右ェ門。ヨットの底に貼り付く、潜水服の銭形。{ 役者がそろって、嬉しくなる場面である。銭形の行動は、ここから、妙にシュールになる。 } 地上30万キロの人工衛星で尾行していたスタッキーとゴードン。
 「賢者の石」で実験する科学者たち。胎児が培養されている無数のビンを見つけて驚くルパン。{ 生命の実験の不気味さを垣間見せる場面。 }
 ハープの音。{ マーラーの『大地の歌』の「生は暗い、死は暗い」の部分のメロディを思い出すが、偶然だろうか??? } 蝶の群れ。「タキトス・タイコン・アヌス。6000年前に絶滅した蝶だ。」とマモー。「きれいだわ、まるで夢のよう。」と不二子。マモーは、美しいものに永遠の命を与えていたのだ。史上最高の泥棒であるが、{ ロマンティックな夢を見ない }ルパンには永遠の命を与えたくないマモー。「約束は約束でしょ。」と不二子。賢者の石を取り返し、マモーを挑発するルパン。ルパンの下品さに、ますます嫌悪するマモー。シュールな体型の男たちに追いかけられるルパン。不二子と再会する。「永遠の若さが手に入ったのよ。」と不二子。が、「まだ寝言言ってるのか。」と冷めたルパン。
 戯れるルパンと不二子は、エレベーターに乗って、玉座のマモーの眼前に。{ 嫉妬しつつ }ふたりを見ているマモー。気づいたルパンに、自らの過去を明かすマモー。神の実験を1万年続けてきたと言う。「あらゆる分野の優れた者たちが私の手で保存され、現実に存在しているのだ。」とマモー。さらに、「あと数日もしないうちに世界は滅びる。」と予告する。ルパンは嘲笑するが、マモーの実験装置に捕らえられ、潜在意識をのぞかれる。女の裸、銭形、不二子、♂と♀の記号。「低俗、下劣。」と笑うマモー。さらに意識の最深部に迫るも、驚くマモー。「ルパンは夢を見ない! 空間、虚無、それは白痴の、あるいは神の意識に他ならない!」 { 神かも知れないルパンに恐怖し、 }ルパンを殺そうとするが、アメリカ空軍の攻撃が始まり、倒れるマモー。
 次元と五右ェ門が登場。マモーを射殺する次元。戸惑う不二子に「バカ野郎、行くぞ。」と次元。{ 次元の見せ場である。 } 意識を失ったルパンを担ぎ、逃げる次元、五右ェ門、不二子。待ち伏せしていたフリンチ。五右ェ門が闘うが、フリンチの合金製のチョッキは斬れない。フリンチを倒すも、折れる斬鉄剣。「折れたのは剣のせいではない、私の腕の未熟さ故だ。」と嘆く五右ェ門。{ ストーリー進行のためとは言え、不自然に不甲斐ない五右ェ門。やはり、本作では、完全に道化。本当のかっこ良さはない。 } ボートで逃げる次元たち。取り逃がす銭形。爆撃に巻き込まれる銭形。
 コロンビアの田舎町。ボロボロになり上陸する銭形。海辺で、警視総監と出会う。{ あまりにも都合が良すぎるが、このあたりはギャグ。 } 上からの命令で、ルパン追跡をやめさせるため、銭形を探していたのだ。「私は個人の資格でルパンめを追います。」と言って、日本料理店を飛び出し、夕陽に向かって、ルパン逮捕の大望を吠える銭形。{ シリアスな部分の友を演じるのが次元であり、コミカルな部分の友を演じるのが銭形なのだ。 }
 宿で、次元から斬鉄剣の破片をもらうルパン。失踪した五右ェ門。{ シュールな一発ギャグ専門のため、物語の進行上、全く居場所がなくなった五右ェ門。 } 「ひどいわ、何もかもウソだったなんて。」 落胆する不二子。「そうとばかりも言えねえさ、ヤツが死なねえ研究をしていたのは確かだ。」とルパン。「ばか言え、そんなことができるか!」と次元。「クローンさ。」 冷静に答えるルパン。
 その瞬間、部屋が異空間となり、現れたマモー。「私がクローン技術を完成したのは、はるかなる太古。」 自らの記憶を見せるマモー。「歴史は私の絶えざる干渉によって作られたのだ。」 ルパンが問う。「オレがこの世に産まれたのもあんたのおかげって訳かい?」 「君は単に不確定性の産んだ私生児にすぎない。」 { この表現は、とても面白い。 }
 部屋が元に戻り、扇風機が回っている。交通騒音も聞こえてくる。ガスで眠らせて運んだと謎解きをするルパンだが、再びマモーが現れ、不二子を連れ去る。「神さまならインチキなしの奇跡を起してみなっ。」と叫ぶルパンに、「よかろう、神の怒りを知るがいい。」と答えるマモー。何かを感じ、拳銃に弾丸を込める次元。その直後、大地震が来て、ホテルは崩壊する。地震の分析をするスタッキーとゴードン。「それで全てがはっきりする。この世を支配する神がいるとすれば、それは我々だと言うことがね。」とスタッキー。
 廃墟のルパンと次元。また、謎解きをするルパン。{ あくまでも、奇跡を否定するルパン。見習うべき態度だと思う。 } そして、マモーが地下原子力発電所を爆発させたことを見破る。銃弾の火薬と腕時計で時限爆弾を作り、「さ、敵の本拠地に乗り込みだ。」とルパン。だが、その勇気がない次元。「ヤツが神さまとは言わねえ。しかしな、並の人間には敵いっこねえ化け物なんだぞ。」 「いいよ、信心深いヤツには向かねえ仕事だあ。」と、ひとりで最後の戦いに旅立つルパン。{ ここで見せるルパンの優しげな表情が、また比類ないのだ。 } ルパンの足元の空き缶を撃ち抜き、止める次元。「行くなっ、ルパン!」 「オレは、夢盗まれたからな、取り返しに行かにゃ。」 「夢ってのは、女のことか?」 「実際、クラシックだよ、お前ってヤツは。」 { 二人の友情を描ききった名場面。残念ながら、次元の出番はここまで。 }
 徒歩で、古代遺跡を目指すルパン。追う銭形。遺跡に侵入するが、粗悪品コピーのマモーに襲われるルパン。同じ頃、不二子にクローンの限界について話すマモー。ルパンに真実を話す、瀕死の粗悪品コピー。「全ては不死のためなり。」と言って、絶命する粗悪品コピー。{ マモーが神になれなかったことを知る、衝撃的な場面。 } 絵が燃えてゆく。涙を流すマモー。「永遠の若さなんて、結局、夢なのね。」と不二子。{ 我々の宿命、すなわち、「滅びは不可避であること」が提示される。不二子は、うす緑の僧のような服を着ていて、厳粛な感じがする。 } 「いや、最後の方法がある。」とマモー。核ミサイルのボタンを不二子に押させるマモー。ルパン登場。マモーの核ミサイルは、すでにルパンが破壊したと言う。不二子を失神させ、高速で動く床に乗って、連れ去るマモー。{ 未来SF風の演出が始まる。 } 追うルパンだが、マモーの操作するレーザーで近寄れない。ポケットの中に斬鉄剣の破片を見つけたルパン。勝負に出るルパン。「処刑されたのはコピーの方さ、君は確かにオリジナルのルパンだ、安心して死ぬがいい。」とレーザーを発射するマモー。だが、斬鉄剣の破片でレーザーを反射し、マモーを倒すルパン。燃え上がりながらも不二子を追うマモー。「ふじ、こ…。」と言って、燃え尽きるマモー。{ マモーは、不二子を「本気で」愛していたようである。 } 突如現れる巨大な脳。「私がオリジナルのマモーだ。」 神となるため、死を超越した文明を求め、宇宙へ旅立つと言うマモー。脳の容器に爆弾を仕掛け、笑うルパン。脳を乗せたロケットが発射される。必死で逃げるルパンと不二子。
 大気圏外に出たロケットで、ルパンの仕掛けた爆弾が爆発する。容器が壊れ、宇宙を漂う巨大な脳のマモー。「マモー、感謝しな、やっと死ねたんだよ。」とルパン。{ 永遠の命どころか、長生きすることさえ嫌悪しているルパン。 }
 銭形に捕まるも、不二子に「普通の」キスをするルパン。{ 欲望に忠実に生きてきたルパンは、普通のキスも出来なくなっていたと言う含みがあったようだ。 } 不二子は満足する。ルパンが不二子のちくびをクリックするのと同時に、世界中でミサイルのスイッチが押される。「あ、ゴードン? もちろん彼も例外ではない。」と、ゴードンもろとも設備を爆破するよう指令を出すスタッキー。{ ニヒルなギャグ。マモーは、ロマンティストでもあったが、スタッキーには、まるで可愛げがないのである。 } ミサイルの集中攻撃を受ける古代遺跡。次元が飛行機で救援に来るが、不二子だけが助かる。銭形と二人三脚で逃げるルパン。「ふふふ、仲のいいこと。」と不二子。「どこまで行っても追われる身か。」と次元。「それがヤツの宿命。」と岩の上に立つ五右ェ門。三波春夫『ルパン音頭』で、大団円。


ツッコミどころ

  • エジプト警察署長は、三波春夫。 実に自然に、楽しげに演じている。
  • 知らない男の屋敷に裸で寝ている不二子だが、どこかに武器を隠し持ってるのだろうか??? 実に危なっかしい。
  • 不二子は、下着も付けずにライダースーツを着ているようだが、そう言うものなのだろうか???
  • 大統領の赤塚不二夫と書記長の梶原一騎が、完全に台詞棒読み。三波春夫は巧かったが、この二人の起用は失敗だと思う ( ゚∀。)
  • ゴードンの横暴に、次元が「なげえこと、モンローとハンフリー・ボガードのファンだったが、今日限りだっ!」と啖呵を切るのだが、正しくは「ハンフリー・ボガート」のハズ。
  • マモーが「パーティー」を「パーテー」と発音するのが味わい深い。ルパンは「パーティー」と発音してるのだが…。
  • マモーの部下の男たちが、あまりに使えない。誰が採用したのか??? もしかすると、粗悪品のコピー???
  • 高速で動く床の上を走れば、ルパンはマモーに追いつけたのでは???
  • マモーのレーザーになす術がなく、「くそー、もう武器は品切れか…。」と言うルパン。マモーの脳の容器に仕掛ける時限爆弾は、あえて温存してたのか???
  • マモーの脳の容器、あまりにもろすぎる。(ルパンは、拳銃の弾丸の火薬で時限爆弾を作ってたようだが…。) そんなことで、宇宙旅行ができるのだろうか (つд⊂)
  • マモーの脳が宇宙を漂うシーンは、(好きな作品ではないが、)『天空の城ラピュタ』のラストと似ている。共通の元ネタとなった映画があるのかも知れない。
  • ルパンは、どうやってマモーの脳の死を知ったのか???
  • 前述の通り、かわいそうになるくらい、五右ェ門の居場所がない (ノд`)

わたにゃんが感情移入した人物

 マモー。神になれず、涙を流すところが泣ける。西村晃(にしむら こう、1923年1月25日-1997年4月15日)の怪演が圧巻。


ふと思ったこと (*´∀`)

 マモーは、運に負けた感が強い。例えば、アメリカ軍の攻撃が遅れていれば、ルパンを殺せたのだ。一方、マモーと手を組んで、永遠に近い生命を手にすることも可能であったルパン。もはや、イデオロギーの戦いに近い気も ( ゚∀。)
 アニメは詳しくないけど、実写の映画と比べても、これだけ誇大妄想的で、なおかつ耽美的な作品は滅多にない。強いて挙げれば、ジョン・バダム監督の『ドラキュラ』(1979年、アメリカ映画)があるが…。


  Ver. 0.20 2011年05月24日29時34分頃、完了。


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