ルパン三世 
 ルパンVS複製人間(クローン)


1978年12月16日公開、東宝配給
監督:吉川惣司 脚本:大和屋竺、吉川惣司 音楽:大野雄二 主題歌:三波春夫
出演:山田康雄、増山江威子、小林清志、井上真樹夫、納谷悟朗、西村晃、ほか

行くなっ、ルパン!


B級映画界の至宝
(まだ観てない人のために)

 原作は、1967年8月10日より連載が始まった、モンキー・パンチのアクション漫画。1977年10月3日に始まったテレビアニメ『ルパン三世』(TV第2シリーズ)が好評だったため、本作が5億円の制作費で映画化された。劇場公開時は、単に『ルパン三世』と言うタイトルであったが、ビデオソフトの発売時に、他の作品と区別するため、「ルパンVS複製人間(クローン)」の副題が付けられるようになった。個人的には、そのB級感が好きである。
 この映画が公開される直前、宮崎駿の初監督作品『未来少年コナン』がNHKで放送(1978年4月4日~10月31日)されている。わたにゃんは、かつて『コナン』が大好きだったが、『コナン』に勝るとも劣らないのが、この『ルパンVS複製人間』なのだ。もっとも、全26話のテレビシリーズと、劇場長編作品を比較するのは無理がある。しかし、生き生きとした登場人物たち、全く先が読めない波乱万丈のストーリーで、どちらも比類ないのだ。そして、どちらも、残念ながら、後続の作品によって埋もれてしまった作品でもある。『ルパンVS複製人間』の監督と脚本を務めた吉川惣司は、『コナン』にも脚本で参加している。
 コンピューター・グラフィックスなどに慣れてしまうと、本作の画面は地味かも知れない。そして、子供には理解不能なギャグが満載である。そこで、あえて「B級作品」として、その荒唐無稽なストーリーを楽しむことができれば、本作の真価が理解できるのではないか。別の言い方をすると、『天空の城ラピュタ』などが好きな人には、本作はひどく不純に思われることだろう。つまり、観る人を選ぶ作品なのである。分かる人には、全てのシーンが面白いのだ。


本作を観るために

 DVDやBlu-rayで販売されている。DVDの新品は手に入りにくいかも。レンタルもあるが、何回でも観られる傑作なので、ぜひコレクションしていただきたい。


ルパン三世 ルパンVS複製人間(クローン)
☆わたにゃん所有のDVD
国内版DVD(廃盤)
ルパン三世 ルパンVS複製人間(クローン)
カラー、102分+8分、片面・2層
モノラル音声、ビスタサイズ
発売日:2003年10月24日
発売元:東宝株式会社
価格:5400円(税込)
型番:TDV-2736D
(収録内容)
 本編
 特典映像
  特報/予告編/海外版予告編
  TVスポット/エンディング素材/設定資料

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