帰ってきたウルトラマン
第32話
落日の決闘


1971年11月12日放送 円谷プロダクション制作
監督:大木淳 脚本:千束北男
出演:浜村純、松原和仁、谷村昌彦、団次郎、根上淳、三井恒、池田駿介、桂木美加、ほか

隊長、それにしても、上野隊員はどうしちゃったんでしょう?


今回は、山へ遠足です (*´∀`) (まだ観てない人のために)

 今村昌平の『神々の深き欲望』(1968年)や鈴木清順が監督した『恐怖劇場アンバランス』の『木乃伊(みいら)の恋』(1973年放送)で、比類ない怪演を見せた浜村純(はまむら じゅん、1906年2月7日-1995年6月21日)がゲスト出演している。『帰ってきたウルトラマン』で、1971年11月に放送された本作を含む4話は、後に「11月の傑作群」と呼ばれた。そのことに対する賛否はあるが、本作が傑作であるのは間違いない。
 山間の村を舞台に、両親を「喪失」した少年の屈折と、少年を見守る優しい大人と、頻発する地震を「私服」で調査するMATと、ユニークな存在感の変幻怪獣キングマイマイの物語。都会の夕暮れが美しく見えない時、怪優たちと遠足に行くつもりで、ぜひ観ていただきたい。さまざまなギャグをちりばめ、温かい人情も描いた田園詩的な作品。
 監督の大木淳は、『ウルトラセブン』、『帰ってきたウルトラマン』、『ウルトラマンタロウ』、『ウルトラマンレオ』で、特殊技術を担当し、『レオ』でも、監督を務めている。脚本の千束北男(せんぞく きたお)は、『ウルトラマン』、『ウルトラセブン』、『怪奇大作戦』で、監督として活躍した飯島敏宏(いいじま としひろ、1932年9月3日-)の「脚本家」としてのペンネーム。本作とよく似た雰囲気を持つ『怪奇大作戦』の『霧の童話』も監督しているのが興味深い。


本作を観るために

 「デジタルウルトラシリーズ」のDVD、『帰ってきたウルトラマン Vol.8』を買いましょう (*´∀`) 最近、1890円(税込)の廉価版が出たため、入手しやすくなりました。ただ、旧版には制作者のインタヴューを掲載した「MAT隊員手帳」と言う解説書がついています。もちろん、レンタルもありますが…。


帰ってきたウルトラマン Vol.8
☆わたにゃん所有のDVD
国内版DVD
デジタルウルトラシリーズ 帰ってきたウルトラマン Vol.8
カラー、105分、片面・2層
モノラル&2chステレオ音声、スタンダードサイズ
発売日:2003年3月28日
発売元:パナソニックデジタルネットワークサーブ株式会社
価格:3885円(税込)
型番:PDND-43
(収録内容)
 第29話 『次郎くん怪獣に乗る』
 第30話 『呪いの骨神オクスター』
 第31話 『悪魔と天使の間に‥‥』
 第32話 『落日の決闘』

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『帰ってきたウルトラマン Vol.8』(廉価版)
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