『ウルトラQ』
第23話
『南海の怒り』


1966年6月5日放送 円谷プロダクション制作
監督:野長瀬三摩地 脚本:金城哲夫
出演:久保明、高橋紀子、上田忠好、石田茂樹、高木弘、和沢昌治、
佐原健二、西條康彦、桜井浩子、田島義文、石坂浩二、ほか


ジャブ気味にショート・レヴュー(多少、ネタバレ)

 25分なのに、映画級スケイルであり、また、その「面白さ」においても、同時期の、野長瀬三摩地監督の『ゴーガの像』と、双璧をなす逸品~ ( ̄□ ̄;) 架空の、未開の島が舞台でありながら、不思議なリアリティで迫ってくる、異色作にして、屈指の傑作~ ( ̄□ ̄;)
 始めに、ちょこっとだけ出てくる、お父さん船長(和沢昌治)の、少し枯れた、味わい深い演技が、見事なのす (≧∇≦) 息子に、浮き輪を投げて、自分は沈んでしまうのが、切なしゅぎるけも、この熱い描写が、後で生きてくるのは、云うまでもナいのす (〃ノ∇ノ) また、原住民の酋長になりきってる、石田茂樹の「熱演」も、しゅごいけも、この人は、『五郎とゴロー』『あけてくれ!』では、ちょっと濃い感じの、「普通」の日本人を演じておった (・∀・) また、ヒロインのアニタ(高橋紀子)のFANだった男、ジラー(高木弘)も、めったやたらに熱いけも、勇敢な最期は、憐れだし (σω-)。 そして、通訳・南(上田忠好)の存在も、まさに、技ありなのす (≧∇≦) この人こそは、真の「怪優」なのす (〃ノ∇ノ) 由利ちゃんとの掛け合いも、味わい深いし、つくづく、桜井浩子は、巧いと思うのす (〃ノ∇ノ) 前半の、デスク(田島義文)との、「コント」も、イイぞ (〃ノ∇ノ) やっぱし、マック赤坂ぢゃナいけも、基本は、「スマイル」なのす ( ^∀^) 『ゴーガの像』の登場人物は、実に無機的で、乾いていたけも、本作の登場人物は、皆、熱しゅぎる血が、通っておるのす Σ(@∀@)
 本作は、神奈川県三浦半島にある剣崎にて、撮影されたと云われてるけも、それは、「ファンタヂィ」なのす ( ^∀^) 巨額の金と、膨大な時間をかけ、南大東島とかで、カラァ撮影すた『神々の深き欲望』(監督:今村昌平、1968年公開)の「リアルさ」とは、違うのす ( ゚∀。) 昨今の映画の多くも、「リアルさ」を追っているけも、逆に、「気合いで、誤魔化す」的なモノが欲すい、と云ったら、「精神論」になるのかすら???

 ちなみに、「総天然色」版は、なかなか、魅力的で、南の島の、自然や人々の、「原色」に近い色彩を表現しるのに、ある程度、成功すておる ( ^∀^) 本作は、カラァの方が、合ってるんぢゃナいかすら (≧∇≦) とは云え、アニタの唇が、口紅をつけたよぉにピンクで、カワイイのだけも、ちょと、腑に落ちナいのす ( ゚∀。) やはり、「着色」と云う行為は、「ファンタヂィ」だったのす Σ(@∀@) 「総天然色」と云う表現は、決して、妥当ではナい ( ^∀^)

  Ver. 0.111 2014年11月11日15時27分、完了。 ←今ココ

  Ver. 0.11 2014年11月10日25時44分、完了。

  Ver. 0.10 2013年02月01日25時46分、完了。


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モノクロ、102分、片面・2層
モノラル&2chステレオ音声、スタンダードサイズ
発売日:2009年1月23日
発売元:株式会社 円谷プロダクション
販売元:バンダイビジュアル株式会社
価格:1890円(税込)
型番:BCBS-3404
(収録内容)
 第21話 『宇宙指令M774』
 第22話 『変身』
 第23話 『南海の怒り』
 第24話 『ゴーガの像』
 封入特典
  ライナーノート 『ウルトラ・オーバーラッピング』

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