『怪奇大作戦』
第6話
『吸血地獄』


1968年11月10日放送 円谷プロダクション制作
監督:小林恒夫 脚本:若槻文三
出演:中山克己、ローラ・マン、岸田森、松山省二、原保美、
宮川洋一、徳大寺君枝、斉藤英雄、飯田テル子、明石一ほか


ジャブ気味にショート・レヴュー(多少、ネタバレ)

 この、「比類ナく奇想天外なストォリィ」を下手に要約してしまうと、作品の「衝撃」が半減しかねナいので、ディープなレヴューは、後日にリリースするとして、ここでは、「とにかくすごい」と云うことだけ、浅薄に、語ってみるのす d(⌒o⌒)b
 まず、25分のドラマで、ここまで「重量級」な作品が作れると云う事実が、ただただ驚きなのす ( ̄□ ̄;) 前・後編の50分ドラマとして作ることも、十分可能だっただろう (≧∇≦) 前作、『ウルトラセブン』では、前・後編の作品が3本もあったので、『怪奇大作戦』でも、それがあっても良かったのだが… ( ゚∀。)
 ともかく、九州のへのロケは、作品のスケィルを大きくしてるし、どこか、映画『浮雲』(監督:成瀬巳喜男、1955年公開)をも連想させるエンディングは、その虚無感不条理さで、もはや言葉もナいのす ( ̄□ ̄;)
 で、怪物化するヒロイン(金髪の白人女子)のメイクが、あの『仮面ラ〇ダー』でも、ここまではやらんだろぉ ( ̄▽ ̄|||) と云う、「強烈無比」なもの ( ゚∀。)
 ノム(松山省二)の「吸血鬼の末裔」説を 吸…(ニヤり)、ふハハハハッ、ハッハッハッ、ハハハ♪(ほぼ、書き取り不能) などと、かん高い声で、一笑に付してしまう、牧(岸田森)の演技が、おそろしくワザとくさい(森ファンは、この笑いに突入する瞬間が、まさに必見だ♪)のだが、吸血鬼と云えば、岸田(牧ではナく)の「本業」であり、ある種の「嫉妬」があったのかも痴れ~ヌ (・∀・) つまり、怪優・岸田森の血は、むしろ、異常な殺人鬼とかを演じたいのである (〃∇〃) それが、半ば実現した、第24話 『狂鬼人間』は、設定などに問題がありしゅぎ、「永久欠番」である ( ̄□ ̄;) 個人的にも好きな作品ではナいし、11月21日発売の「DVD-BOX 下巻」にも、収録されナいよぉだ ( ゚∀。)
 で、話を戻すが、事件を追う側として、岸田森の気迫は、終始、凄まじく、的矢所長(原保美)とともに、抜群の「重さ」だ (〃∇〃) また、宮川洋一(『ウルトラセブン』のマナベ参謀)が、大分県警の刑事役で好演してるのも嬉しい (≧∇≦) 宮川は、北海道の出身だが、九州弁(?)で決めている (*´∀`)
 そして、切なげな音楽の使い方も最高だ ( ̄□ ̄;) 終盤、赤く燃える空と夜景(別府の?)に重なって始まるギタァのソロに乗せた、逃走する山本周作(中山克己『ウルトラマンA』の梶主任)のやるせナい独白など、円谷一の演出は、実相寺昭雄のようなトリッキィなものではナいが、その「鋭さ」において、意外な類似性を感じさせるのだ (〃∇〃)
 そんな本作は、子供の視聴者を完全に切り捨て、和ませ役のサー坊(小橋玲子)さえも、出てこナい ( ̄▽ ̄|||) とにかく、全ての点において、破格な逸品である ( ̄□ ̄;)( ̄□ ̄;)


  Ver. 0.10 2012年09月23日15時44分、完了。


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本作を観るために

 DVD-BOXで、ついに再販されました ヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノ それに伴い、「デジタルウルトラシリーズ」のDVD、『怪奇大作戦 Vol.2』(廃盤)の中古も安くなってるようです (≧∇≦) 画像と音声の修復がされてて、いい感じなので、無理して買う価値はあります (*´∀`) 違法にアップされてる動画で妥協しないでください (*´∀`)


怪奇大作戦 Vol.2
☆わたにゃん所有のDVD
国内版DVD(廃盤)
デジタルウルトラシリーズ 怪奇大作戦 Vol.2
カラー、110分、片面・2層
モノラル&2chステレオ音声、スタンダードサイズ
発売日:2003年12月19日
発売元:株式会社 デジタルウルトラプロジェクト
価格:3990円(税込)
型番:DUPJ-51
(収録内容)
 第6話 『吸血地獄』
 第7話 『青い血の女』
 第8話 『光る通り魔』
 第9話 『散歩する首』
 特典映像
  勝呂誉 『怪奇大作戦』
  飯島敏宏 『怪奇大作戦に寄せて』


☆2012年9月21日発売のDVD-BOX☆

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『怪奇大作戦 DVD-BOX 上巻』
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