わた詩(わたし)♪ 叙情詩+前衛詩 (≧∇≦)

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 9年近い大学生活の最後の年、つまり1996年から叙情前衛詩(ぢょぢょ~・ぜんえぇ・し)を描き始めたのす d(⌒o⌒)b 初期の作品はあまりにひどく、露骨とでも云うベキものですた ( ゚∀。) でも、描いたり直したりしてるうちに、少しずつマシになってきた(当社比)のす (*´∀`)
 ただ、いつでも、どこでも描ける訳ではナく、何か、dokidoki~ っとしるような「刺激」がナいとダメなのす ( ゚∀。)


 ご意見、ご感想は watahme@momonahn.egoism.jp まで(メールアドレスは半角で)。

2011年05月の巻頭詩は、コレですた (*´∀`)

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雨の古ねこ v0.33 ( 2001/12 ~ 2011/04/30 )

ねこは今日も雨を見てます
そして 流れてゆきます
ちいさく小さくロベルト石鹸のように
ねこは溶けてゆきます

本当は雨など降ってはいなかったのです
空洞頭蓋の玄関に誰かが訪ねて来たのです
そうしてワタシの古ねこは消えてゆきました
もうワタシのそばにはいないのです


// 「空洞頭蓋」は、「く~ど~と~がい」と読むのす。
// つまり、脳がなくなって空っぽの頭蓋骨 (ノд`)

2011年06月の巻頭詩は、コレだったのす (*´∀`)

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寂しい夜景 v0.30 ( 2007/04/05 ~ 2011/04/30 )

少し疲れていたよ
4月の夜 重い雲は月をかくし 風が寒かった

ワタシは ひとり 長い橋の上を歩いていた
小学校の「追悼式の歌」を歌ってみたよ

「月にむらくも 花にかぜ
世はアヤニクのならいかも」

星を見たいと思ったけど
街の灯りしか見えなかった

細い雨は ワタシの眼をねらって落ちてきた
幾度も 幾度も


// その橋の名前は、「千歳大橋」 (*´∀`)
// 「千穢大橋」でゎナいが、やたらスイガラが落ちてる (ノд`)

2011年07月の巻頭詩は、コレだったのす (*´∀`)

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割れた青い鏡 v0.13 ( 2007/06/25 ~ 2011/07/03 )

クモの糸に蝶の翅(はね)が揺れている
それは月のかけら

青い蝶は空からやってきた
割れた鏡のような月のかけら

もうすぐ夏が来るね
青い蝶は月を見ながら死んだよ

昆虫は皆(みんな)太陽からやってくるのに
君は違ったんだね


// スクリャービンの「ピアノ・ソナタ第10番」は、昆虫のソナタ (〃∇〃)

2011年08月の巻頭詩は、コレだったのす (*´∀`)

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夜の海 II v0.30 ( 2007/05/21 ~ 2011/08/02 )

夜の海峡を汽船が渡る時
ぼくは ツバサを欲っした

海を越えて 飛んでいけたら
逃げて行く夜を追って 飛んでいけたら

朝の来ない旅 脱出

真空である夜空は 苦しみも未来もなく
ただ 遥かに遠い惑星につながれているのだ


// 脱出は最後の武器だ (≧∇≦)

2011年09月の終わりに (ノд`)

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さよなら、キャララ・メルル v0.10 ( 2011/09/29 )

秋の白い光の中で
注射筒に私の血があふれた

美しい看護婦、キャララ・メルルは
今、私の目前にいた

本当の名前を聞き出すことも
いや、愛を語ることすら、たやすいかに思えた

だが、キャララ・メルルの横顔に
彼女の秋の気配を見た私は

その室内の白い光の中で
彼女との最後の時を流れ去るに任せていた


// あと半年で、この町を去るとしたら、もう会えない気がする (ノд`)

2011年09月の巻頭詩は、コレだったのす (*´∀`)

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孤独 v0.10 ( 2009/8/27 )

夏の海流と秋の海流が、不思議に混ざり合った
八月の終わりの路地を歩いていく

セミが死んでいる
茶色い翅のついた欠片が落ちているのだ

数日前、赤いトンボを見た
秋にも生命はあふれている

だが、心は虚しく、
老いた夏の、しゃがれた歌を聴いている


// 野菜を油で炒めるような、夏の音が好き。
// だんだん、聴こえナくなるね。

2011年10月(から5ヶ月間)の巻頭詩は、コレだったのす (*´∀`)

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また雨の日に v0.25 ( 2001/12 ~ 2006/1/19 )

雨の日に 灰色の線路に飛び込むの
ワタシのねこくん

また雨の日に 山河忘却線で泣いてるの
ワタシのねこくんの仔供たち

ねこの仔供は空から来るの
夜明け前の回送列車から こぼれてぽろぽろ

みあみあみあみあ ことこと琴
通勤快速の千人の足の下で枕木も泣くのです


// これは、わりとお気に入りの作品。
// 山河忘却線と云うコトバに4年かかりました。